2011年2月25日金曜日

日本の印象

「東京の空には、トウキョウという文字が浮かんでいるんでしょ!?」
とよくルワンダ人に聞かれる。

彼らはけっこうまじめ。
10人ぐらいのルワンダ人、しかも大学出ている人も同じこと言っている。 

「日本という国はテクノロジーが高いから、空に文字を浮かべられるらしいね。あ、そうそうトヨタ、ホンダもあるね。ジャッキーチェンもね。」

あとは特に思い浮かばない。おそらくルワンダだけでは無くアフリカ諸国の多くの国も同じ印象だと思う。日本への関心が少ないから、なぞの噂が流れる。
日本人は外国からの日本へのイメージに敏感なわりに、情報発信には気を配って無い。だから日本人の"顔"がわかりづらい。


日本の文化発信を担うNHK国際放送は何を放送しているか大雑把に言うと、
日本の風景、食事、現代文化(アニメ紹介、ファッション)、ニュース。
 日本人が普段接しているものを、そのまま放送している感じかな。僕らが見ると、ああラーメン食べたい!と思ったりするけど、アフリカ人が見ても面白くない。ルワンダ人には即、チャンネルを変えられる。


だが同じ東アジアの中国は、現在のアフリカではものすごい存在感がある。中国は資源取引を条件に各国政府に援助を行っており、インフラ整備などに深く関わっている。ルワンダでも多くの道路は中国の援助で作っており、近代的なビルは中国の会社が建てている。


だが中国の援助外交は、日本の生まじめな外交と異なり、武器輸出なども伴ったものであり批判もある。それでも人々は否が応でも関心が向かう。中国語を学ぶ人も多く、キガリには学校もある。中国留学のための奨学金もある。ルワンダの新聞には中国関連の報道が多く掲載されている。正直、中国の存在感には愕然とさせられる。


それでも我々のおこなうボランティアというものは、草の根からの外交だ。ルワンダの人々に少しでも日本人の”顔”を知ってもらうことが目的だ。地道で気が遠くなりそうだが、僕はこのようなアピール方法こそアフリカの人々に受け入れてもらう、本当の道だと信じている。

0 件のコメント:

コメントを投稿