やっと学校が暇になったので、JICAボランティアの同期の活動先を訪ねることにした。
村落開発普及員の同期は、パンの協同組合を作ることを模索中だ。同じ地域に住むルワンダ人の有志でパンがまを作り、パンを焼き、販売をするのだ。
やはり一番の問題はお金だ。残念ながら、お金の工面がつかず未だにパンがまを作ることも出来ない状態だ。
お金が絡む問題は仲間割れも引き起こす。パンがまを作る場所をリーダーの家に置くことにしたら、それに反対する人たちが出たそうだ。メンバーとはいえお互い不信感があり、結局そのメンバーは一新することになってしまったそうだ。
同期の役割は、お金を出すことではなく、アドバイスをすることに徹している。ルワンダ人自身で解決すること、つまり自立を促すためだ。
だがルワンダを含むアフリカ諸国の人々は、お金をJICAを含む援助団体からタダでもらおうする。いわゆる援助慣れだ。お金は出せないといくら言っても食い下がってくるそうだ。
今後はマイクロクレジット(※)を薦めていくそうだが、本人たちは渋っているそうだ。やはり返さなくてはならないお金だからだ。
だがタダのお金は、真剣になれないと思う。不必要なものに投資してしまいやすい。これまでの欧米や日本による無償資金提供が、逆にアフリカの発展を阻害してきたという話を聞いたことがある。
やはり真剣に自立を促すなら、なるべく本人たちの力でなんとかしてほしい。同期の奮闘に期待したい。
※・・・貧困者向けの低額融資のこと。担保はとらず、数人のグループをつくらせ、共同監視のもと返済していく。ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスの提唱したグラミン銀行が有名。
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