6月は、通信技術の専門家がトゥンバ高等技術学校(TCT)に来ていた。目的はルワンダ人先生への技術移転。ついでに僕も参加したが、通信分野は素人の僕でもとても分かりやすい講義だった。
1ヶ月間の集中講義は、PCネットワーク、Linuxサーバを使った電話交換システムの構築、光ファイバ通信などなど。理論だけではなく、実習を取り入れた授業だったので、やはり理解がとても深まる。
このインドネシア人講師のゼンさんは、かつて日本が支援したスラバヤ工科大学(EEPIS)の講師。かつてのEEPISも現在のTCTと同じ状況で、理論中心の授業だった。日本からの専門家の指導で建て直しによって、いまではインドネシアでも一番の人気工科大学になったそうだ。
実はTCTにはネパールやインドからも専門家を招いている。同時に、ルワンダ人先生をそれらの国々へ研修生として派遣しているのだ。今もET学科からは5人がインドネシアへ研修にいっている。
先進国が途上国を支援するいわゆる南北協力ではなく、途上国同士で支援する南南協力だ。JICAはその支援をし、TCTはその先駆けとなっているのだ。
多国籍のTCT。なんだかわくわくするような学校にきています。
「南南協力」って言葉は初めて知りました。
返信削除近頃は、八百屋からフルーツの香りがしてきます。暑い街中で、フルーツの匂いをかぐと、東南アジアやインドが懐かしく感じます。
毎日、仏頂面のラッシュの中を通勤していると、時間にルーズで人懐っこい「南」が恋しくなります。
「南」の人たちが協力して、集まる学校。新しい価値観が生まれそうな予感がしますね。
Yosukeさん
返信削除お久しぶりです。
まさにこのゼンさんは人懐っこい性格といつも笑顔を絶やさないひとでした。東南アジアの人って不思議な魅力をもってますよね。
ときどき僕もこんな学校の生徒だったら楽しいだろうなと思います。この不思議な環境で育った生徒たちがまったく新しい価値観を生み出してくれることを願います。