トゥンバから西へ山道を越えることおよそ3時間。乗車率200%かつジェットコースターのような車中で、親切に席を譲ってくれた学生がビュンバにある難民キャンプに住んでいるという。僕は興味をそそられ翌日彼の住むところまで行ってみた。
Gihembe難民キャンプ |
一歩難民キャンプに足を踏み入れるとよれよれの服と鼻水をたらした子供たちがムズングー!と駆け寄ってきた。泥土で作られた家々は密集し、屋根はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のビニールシートがかけられ、雨をしのいでいる。狭いわりにやたらと人の数が多く、むき出しの道の上で大人は立ち話、子供たちはペットボトルやヤギをおもちゃに遊んでいる。
自家製ビールを売る家 |
キャンプ内には学校や教会、病院もある。小さいが売店もある。食事は月に一回配られる国連からの食料で生活している。
だが難民の大多数は職が無い。せいぜい荷物を運ぶ荷役夫ぐらいで日当は400Frw(55円)。それだけでは暮らせないので、国連からもらった食料を貯め、近くの市場で売って現金を得ているという。
シャロームと母親 |
シャロームの友人のエリックの家にも行った。彼は両親が内戦で死んでしまい一人暮らし。粗末な泥の家だが、とても喜んで僕を部屋に招きいれてくれた。 彼は部屋の奥から小さいアルバムを取り出し僕に見せてくれた。彼はルワンダダンスが得意らしく、衣装を身に着け大勢の前で踊っている写真が印象的だった。
だが僕には、君は将来何になりたい、なんてことは絶対に聞けない。彼のアルバムを真剣に、できる限りの誠意を持って見ることだけが、そのとき僕にできた唯一のことだった。
人気歌手の絵を書いて遊ぶ |
帰るとき、ほんとうに名残惜しそうに見送ってくれた。かけがえの無い友人達に、また出会えたようだ。
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