2011年1月28日金曜日

営業

2010年12月2日、繊維製品を作っている工場へ、ET学科の教員とともにPLCの売込みへ行った。
Utexrwa工場
PLCは産業用機械の制御装置。この工場ならば自動でタンクの水量を測ったり、最適の温度をキープして布の染付けをすることへ使える。マンパワーだとどうしてもバラつきがでてしまうので、品質を向上させるためにも必要なのだ。
採用されれば、システム構築やメンテナンスによって教員の副収入になるとあって、みんな鼻息荒いデス。



お邪魔したのはUtexrwaという繊維工場。かなり大きい工場で、ルワンダ一の規模とか。まずは工場見学。インド人のテクニシャンが案内してくれた。整然と並んだ機械に少し圧倒。ルワンダにこれほどの機械があるとは。でも労働環境としては昭和30年代のような雰囲気。
絹用のお蚕さん


この工場では絹の研究もしていた。まだ絹織物を作る技術がないようだ。研究員は日本の絹は品質が高くすごい、と言っていた。僕にとっては、意外。外国へ来て日本のすごさを知った。


工場担当者へ改善案を説明中
工場見学後、さっそくセールス。今回はルワンダ人レイモンド君が営業担当。工場の担当者がたくさん集まりました。普段学生に教えているような偉そうな態度で説明していたので、営業には向いていなさそうだったが、インド人テクニシャンはとても気に入っていた。彼はここの主任でとても賢そうな人。今回提案したタンク水量と温度キープに対しては同じ問題の意識を持っていたようだ。なんとか採用してくれるとよいのだが。


やはり副収入ができることは大きいと思う。TCTの問題のひとつは、民間企業と比べて給料が安いため教員がすぐやめてしまうこと。教員の定着率が悪いと、どうしても授業の質が落ちてしまうのだ。ルワンダに限った問題では無くアフリカ一般に言える問題だ。副収入が入るとわかれば、良い就職先が見つかるまでの腰掛に過ぎなかった教員という職業が人気職になり、集まる教員の質の向上にも繋がると思う。なんとか、TCTがそのモデルを示せればよいのだが。

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