2010年11月30日、キガリ工科大学(KIST)にてワークショップをおこなった。
トゥンバ高等技術専門学校(TCT)の電子通信(ET)学科の教員が、KISTの教員や他のルワンダの大学や短大の教員に技術移転をするというもの。
内容はマイクロコントローラの使い方について。マイクロコントローラはひとつのチップにパソコンの機能の一部を凝縮したもので、電子機器を制御するのに使われる。今後、ルワンダで産業界が盛り上がれば、必須の技術だ。
受講者は皆真剣だったが、結構レベルが低い。KISTの教員なのに、パソコンのマウス操作が満足にできない人も。聞けば、KISTには10人に一台のパソコンしかないという。KISTといえば、ルワンダで一番の工科大学のはず。KIST出身のTCT教員によれば授業はほぼ理論で、実習は無いそうな。建物ばかり立派で、肝心のパソコンや測定器、電子部品は手に入らない。
僕は3コースあるうちの1コースを担当。この日の準備やらでほぼ休みなく活動していたため、ヒゲぼうぼう。いかにも怪しいマジシャン(笑)。
今回は教員相手だから気を引き締めてしっかり講義の準備をした。しかしいつもTCTの学生に教えているように、始めが真剣で段々みんな飽きてくる感じ。自分の思い通りの講義ができず、他のTCT教員にもあまり示しがつかず、自分の中ではかなりショックが大きかった。その後もずっとショックをひきずっていた。
ワークショップの終わりあたりに、たまらず他のTCT教員に僕の講義どうだった?と聞いたら、おまえの講義サイコーだったよ!と。きっとお世辞だろうけど、僕はこのセリフにどれだけ救われたことか。前学期はいつもケンカばかりしていた相手だったのに、このときは涙が出そうなくらいうれしく、心から彼に感謝した。
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