2010年2月19日金曜日

ジェノサイドについて

映画「ルワンダの涙」(原題:Shooting the dogs)を観た。キガリにある公立技術学校(ETO)で起こったジェノサイドの話だ。これまで4回観てきた。


ホームステイ先で、夜中に不意に目が覚めて、無性に観たくなったのだ。ノートPCを開き、蚊帳の中で観ていた。キガリ市カチル地区の名前が出てきたとき、背筋が凍った。このホームステイ先の地区だ。ここの時やっと自分が虐殺の起こったルワンダに立っていることを納得した気がした。


毎日なにげなく歩いている道は、鉈や銃で殺された人たちがあちこちに横たわる血の海だったということを忘れてはいけない。木の根元や側溝にも打ち捨てられていたはずだ。これはルワンダの一般人が、隣人同士が鉈を振るったのだ。


ここの国で起こったジェノサイドを外人である自分が語っていいのかいつも迷ってきた。だが僕たちも状況しだいで鉈を振るう鬼になるのだということも十分ありうる。


平和な暮らしは想像力を駄目にする。アフリカ人は野蛮だね~では済まされない。今、自分に言い聞かせるようにこれを書いている。

1 件のコメント:

  1. 久しぶり。引越しが終わり、ネットがつながり、久々にブログをみました。ジェノサイドの部分を読んで、なんだか、自分がパレスチナやカンボジアで感じたことが蘇ってきた気がします。

    ブログのタイトル下の文章も変わったね。

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