2011年6月27日月曜日

経済原理主義

僕の友人を含め、いま日本に住んでいる大多数の日本人は原発に反対のようだ。徐々に大きくなっているようで、一安心。一刻も早く原発を無くしてもらいたいものだ。いまだ賛成なのは、利権に貪欲な政治家と官僚、そして財界だけだろう。皮肉にも彼らが国の方針を決めるのだから、国民不在の国政といわざるを得ない。


原発事故直後にも関わらず原発推進の世論が大きかったのはなぜだろう。きっと僕らが、普段から経済第一主義を叩き込まれているからだろう。つまり原発が無いと日本経済は回らなくなり、ますます経済が悪化してしまうという漠然とした不安が、原発推進の世論を4割近く留まらせていた理由のひとつだと思う。


ある作家が言っていたが、タリバンがイスラム原理主義なら、日本は経済原理主義にあたるという。 社会構造のみならず、僕らの生活の隅々までお金が入り込んでいる。全てが経済優先社会だ。


ルワンダ人も豊かな国になりたいと言う。だけど、内戦で苦しみ両親をなくした辛さをしっている彼らが言う豊かさは、平和の上に成り立った「平穏」な豊かさだ。ルワンダは四国の1.5倍の面積。原発事故が起きれば、国がまるごと消滅しかねない。そんなルワンダが、原発なんか置くだろうか。そんな危険を冒してまで、回す経済とは一体なんだろうか。彼らの言葉を借りれば、それらはサタンだ。

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