2011年10月19日水曜日

アメリカと中国どっちが好き?

昼ごはんのとき、TCT(トゥンバ高等技術専門学校)の先生や職員に聞いてみたら、みんな「中国が好き」と答えていた。

ちょっと意外。


灌漑用水路を整備するルワンダ人。中国人が指導している。
アメリカは援助の見返りにアフリカの内政に干渉してくるけど、中国は純粋にビジネスとしてアフリカに投資しているからというのが理由。


現在、中国は石油や天然資源の確保のため、アフリカの多くの国で道路整備やビルや役所の建設を行っている。ルワンダの道路も多くが中国人によるものだ。それらの見返りに石油や天然資源をもらうのだ。


キガリを歩いていると、中国人と見分けがつかないため、僕ら日本人は、「シノワー(中国人)、チャンチャン!」と知らないルワンダ人から馬鹿にされます。正直、ムカつきます。たまに胸ぐらも掴みます(笑)。

その経験からルワンダ人やアフリカ人は中国人が嫌いなんだろうと思ってた。勝手に人の国に来て、資源を持っていくんじゃない!と思っていると感じていた。アメリカやヨーロッパ寄りの考えをもつ僕らから見ると、中国のアフリカ進出は脅威に移るし、紛争のもとになる武器も持ち込むので歓迎できない。ダルフールや東コンゴの紛争では中国製武器が流れてきたそうだ。


しかし、アメリカやヨーロッパも圧政開放を名目に搾取が進んでいる。むしろこちらのほうが被害がひどいかもしれない。イラクやリビアに対して行っていることは明らかに石油の搾取が目的である。リビアでは反体制派を支援しなかった中国やロシアに対して、石油利権の分配から外されているという。

残念なことに、日本の企業もすでに戦争後のイラクやリビアでの石油採掘権利を融通してもらっているそうだ。もちろん欧米側にいるからだ。企業活動や日本のエネルギーの確保の上ではやむをえないかもしれないが、恥と良心に照らせば真っ当な人間のすることではない気がする。このために何人のイラク人、リビア人が殺されたのだろう。

援助合戦、欧米対中国。少なくともアフリカ人の目からみれば、中国に軍配が上がっているようだ。

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